A5判・336p
「道路脇にタヌキが轢かれて死んでいる」
「動物園でゾウが亡くなった」
「砂浜にクジラの死体が漂着した」
「駆除したニホンカモシカ(←特別天然記念物)の頭骨を大量に提供したい」
電話1本で現場に駆けつけ、大物でも大量でも適切に処理し、もっぱら「標本」登録数を増やすことに精を出す日々。その現場では、いつも何かしらのハプニングが起きていて、時に大変困った事態にも直面するけれど、標本のためにミッションを一つ一つクリアする様子はとても楽しそうだ。
なぜそんなにも標本が大事なのか?
なぜそんなにも数が必要なのか?
博物館にとって、研究者にとって、国にとって、我々の未来にとって、標本とはどんな存在なのか?
古今東西に存在した「標本バカ」の功績にも触れながら、「標本とは?」の問いに対する著者のゆるぎない考えと、その思考に基づいた“異常な日常”を綴った、雑誌『ソトコト』の人気連載「標本バカ」をついに書籍化!