ミツバチと文明―宗教、芸術から科学、政治まで 文化を形づくった偉大な昆虫の物語
クレア・プレストン著 倉橋俊介 訳

販売価格 1,980円(内税)
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四六判 238p

近年、日本でも都心で養蜂が行われるなど、注目が増しているミツバチですが、人類との付き合いは1万年以上前に遡ります。たとえば、キリスト教においてミツバチは、もっとも勤勉で、慎み深いとして信者の模範的な態度の例とされていました。
一方で、工学においては、ガウディ建築におけるその特徴的なアーチのヒントにもなっています。これはほんの一部に過ぎず、ある時は共和制の象徴になり、またある時は社会主義の比喩にされたりと、時代ごと、地域ごとに、人類はあらゆるジャンルに於いてミツバチに自分の信条をたくし、ミツバチから影響を受けてきました。これほど広範な事柄に影響を与えた生き物は、他にそうはいません。
なぜ、ミツバチという1種の昆虫が、これほどまで多様な人間の価値観に例えてこられたのでしょうか。それは、ミツバチの持つ複雑な社会性、巣をつくる高度な技術、そして蜂蜜に由来しています。本書は、人類の文化の至るところに現れるミツバチの影響を詳細に紐解き、いかに人間がミツバチから影響を受けてきたかを豊富な図版とともに明らかにします。


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