イギリスで見つけたモグラの古い標本と、
不可解な日本語のラベル。
そこから、100年の時を超える研究の旅が始まった――。
欧米の博物館に眠る、古い日本産の動物標本。そのラベルを読み解くと、興味深い来歴とともに、キーとなる幾人かの名前が浮かび上がる。それらはいつ、誰の手で、どのような経緯で、今そこに収められているのか。我が国の動物学黎明期にあったある英国人貿易商の功績と、謎の日本人採集人の存在、そして見えてきた財閥ロスチャイルドとの関係とは……?
『標本バカ』の川田伸一郎が放つ、標本謎解きミステリー!
A5判・264ページ