A6判 334p
少年時代より変わらぬ,あくなき探求心といたずらっ気….20世紀を代表する物理学者が,奇想天外な話題に満ちた自らの人生をユーモアたっぷりに語る.ノーベル賞受賞をめぐる顛末,また初来日の時の“こだわり”など,愉快なエピソードのなかに,とらわれぬ発想と科学への真摯な情熱を伝える好読物.
目次
4 コーネルからキャルテクへ ブラジルの香りをこめて(続)
ラッキー・ナンバー
オー、アメリカヌ、オウトラ、ヴェズ
言葉の神様
親分、かしこまりました!
断わらざるを得ない招聘
5 ある物理学者の世界
「ディラック方程式を解いていただきたいのですが」
誤差は七パーセント
一三回目のサイン
唐人の寝言
それでも芸術か?
電気は火ですか?
本の表紙で中味を読む
ノーベルのもう一つの間違い
物理学者の教養講座
パリではがれた化けの皮
変えられた精神状態
カーゴ・カルト・サイエンス
訳者あとがき
文庫版訳者あとがき
解説 とらわれない発想