文庫判 304p
古代・中世のアリストテレス的自然観を克服し、信仰や迷信から独立することで17世紀に近代「科学」は誕生した。しかしパラダイム転換はくり返され、20世紀には科学技術に伴うリスクも叫ばれるようになる。科学哲学の第一人者がこうした決定的な転換点に光をあてながら、知の歴史のダイナミズムへと誘う。科学神話が揺らぐ今だからこそもう一度深く掘り下げる、入門書の決定版。
この本の目次
第1部 科学史(「科学」という言葉
アリストテレス的自然観
科学革命(コスモスの崩壊
自然の数学化
機械論的自然観)
科学の制度化)
第2部 科学哲学(科学の方法
科学の危機
論理実証主義と統一科学
批判的合理主義と反証可能性
知識の全体論と決定実験
パラダイム論と通約不可能性)
第3部 科学社会学(科学社会学の展開
科学の変貌と科学技術革命
科学技術の倫理
3.11以後の科学技術と人間)