文庫版 504p
人類の歴史はまた、「探検の歴史」でもあった。太古の人類の移動に始まり、アレクサンドロスの東征、張騫の西方探検、ヨーロッパによる「地理的発見時代」、近代の植民地獲得競争。そして20世紀には、南北の極地、内陸アジア、アフリカ奥地までが解明され、深海や宇宙へと進出して、探検家は記録を求めて研究探検の領域に入っていく。古今東西の探検家の足跡を網羅し、文明史の中に探検行動の意味を位置づけるユニークな人類史。
序章 世界の探検
第一章 古代人の探検
第二章 中世の探検家たち
第三章 地理的探検時代
1 地理的発見時代はじまる
2 インドへの道
3 新大陸の発見
4 世界周航の成功
第四章 アメリカの探検
1 アメリカ探検の進捗
2 中・南米の探検と侵略
3北アメリカの探検と開拓
第五章 太平洋の探検
1 太平洋の発見
2 南方大陸を求めて
3 クックの活躍
4 オーストラリアの探検
5 ベーリング海の探検
第六章 アジアの探検
1 東南アジアへの進出
2 カセイへの道
3 日本と千島の探検
4 シベリアの探検
5 中央アジア
6 秘境チベット
7 その他の地域の探検
第七章 アフリカの探検
1 暗黒の大陸
2 十八・十九世紀のアフリカ探検
第八章 極地の探検
1 北東航路と北西航路
2 北極をめざして
3 南極の探検競争
むすび 探検時代の終末とこれからの探検
あとがき
年表
人名索引