A5判、180p
植物に含まれる有毒成分で魚を麻痺させる漁法は、紀元前4世紀に記録が残るほど古くから世界中で行われていた。
魚毒漁はいったいどのようなものであり、どういった植物を使っていたのか。
経験者への聞き取りや文献調査を基に、日本および世界の魚毒植物を探る。
■内容(目次より)
1章 魚毒漁とは
魚毒の伝播/魚毒の成分/魚毒漁の起源に関する仮説 ほか
2章 日本本土の魚毒漁
木の実の利用と魚毒/魚毒漁と雨乞いとのかかわり/魚毒漁の特徴と資源管理 ほか
3章 琉球列島における魚毒漁
琉球列島の魚毒植物の変遷/魚毒漁の日常性と非日常性/異世界への交信手段としての魚毒漁
4章 琉球列島における魚毒漁に関する聞き取り
5章 魚毒に関する文献紹介