ガリレオの求職活動 ニュートンの家計簿 科学者たちの生活と仕事
佐藤満彦 著

販売価格 1,221円(内税)
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文庫判 288p
科学史に残るすべての発見は、科学者たちの営々たる努力の賜物といえます。
しかしその業績は知られても、彼らの人となりは、なかなか表に出てきません。

中でも16世紀から17世紀初頭、「科学者という職業」がまだ存在しなかった頃、
天才科学者といえども暮らしは楽ではありませんでした。
パトロンを探しては自薦状で売り込んだダ・ヴィンチ(1452−1519)やガリレオ(1564−1642)、医師と聖職を副業にしたコペルニクス(1473−1543)、放浪の科学者という異名をとったパラケルスス(1493-1541)……。
17世紀に入り、パトロンの庇護性が薄れてくると、莫大な遺産で暮らしたネーピア(1550 -1617)や旧貴族に生まれたデカルト(1596−1650)といった好事家貴族や資産家研究者が目立つようになるものの、
発明権利の先取権争い、師弟の確執、学者同士の決闘など、研究生活は想像以上に波乱に満ちていました。

本書は天文学、数学、物理、医学の分野で名を響かせた有名科学者たちの<生活の糧>を入り口に、
どんな家庭に生まれ、いかにして科学者の道に入ったのか?
パトロンとの関係は? 
歴史の激流に飲まれた時、どう身を処したか?−ーなど、科学者が職業人として市民権を獲得するまでの前史を、業績ではなく、彼らの「人生」というユニークな視点から辿ります。

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