沈没船博士、海の底で歴史の謎を追う
山舩晃太郎 著

販売価格 649円(内税)
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文庫版 272p
最新技術を武器に、謎を追え! なぜか竜骨が見つからないクロアチアの輸送船、水深60mのエーゲ海に沈む沈没船群、ドブ川で2000年間眠り続けた古代ローマ船に、正体不明のカリブの“海賊船”。そしてミクロネシアの海に残る戦争遺跡。英語力ゼロで単身渡米、ハンバーガーさえ注文できずに心が折れた青年が、10年かけて憧れの水中考古学者になりました。深くて魅力的な海底世界へようこそ!

目次
はじめに
第1章 人類は農耕民となる前から船乗りだった
300万隻の沈没船/水中考古学と船舶考古学/「タイムカプセル」と「ミルフィーユ」/トレジャーハンターの正体
第2章 発掘現場には恋とカオスがつきものだ
発掘シーズン到来/キールを探せ!/船はどこだ?/地味すぎる発掘のリアル/プロジェクトはつらいよ/発掘症候群/どうして見つからない?/二人でこっそり推理/内緒の発掘作業/沈没船の名は
第3章 TOEFL「読解1点」でも学者への道は拓ける
夢はプロ野球選手/水中考古学との出会い/英語が全く分からない!/絶望の授業初日/パズルのように船を解き明かす/最新技術「フォトグラメトリ」/考古学調査における新たな可能性/就職難にぶち当たる/道がないなら自分で作る
第4章 エーゲ海から「臭いお宝」を引き上げる
依頼は突然に/水中考古学者の懐事情/ギリシャの精鋭達/夢のような調査現場/水深60mの蒼/UFOのように動いて撮りまくる/保存処理は時間との闘い
第5章 そこに船がある限り、学者はドブ川にも潜る
川の考古学/薄い味噌汁のような川/やっと出会えた初めての古代船/水中での手実測/レア船と発覚!
第6章 沈没船探偵、カリブ海に眠る船の正体を推理する
親友との旅路/カリブ海に沈んだ2隻/2隻の眠る現場へ/沈没船探偵の出番/ついに船の正体を解明
第7章 バハマのリゾートでコロンブスの影を探せ
嫌な予感/発掘の遅れの理由/なぜ、そこに穴があるのか/キャラック船とキャラベル船
第8章 ミクロネシアの浅瀬でゼロ戦に出会う
戦争と水中考古学/チューク諸島と日本の歴史/水中文化遺産を守れ/珊瑚の生息地になったゼロ戦/戦没者の眠る場所として
おわりに
文庫あとがき

解説 河江肖剰
【山舩晃太郎×丸山ゴンザレス】
対談 ロマンは現場で待っている

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