A5判 128p
食べられる実・毒のある実・面白い形の実・遊び道具の実まで
324種の「野山の宝石」を取り上げた、これまでにない自然さんぽの本です。
花が咲けば実もつきます。
小鳥や山の生き物たちの中にはこれらの木の実を生きる糧にしているものもたくさんいます。一見食べられそうもない実でも小鳥たちにとってはごちそうのようで、きれいに色づく木の実はすぐに消えてしまいます。
野山の木の実、草の実の中には食べられる実がいろいろあって、子供たちにとってもおいしいおやつでした。ソテツの実を毒抜きして食べることもあったし、クチナシの実は漬物の色付けに使われ、山のシークヮーサーは果物としてマチヤグヮーに並ぶこともありました。
草木の実の中には食べられないもの、有毒な実もあります。赤く色づき目立つ実、非常に小さな実、面白い形の実があり、ヒルギの実のように木に付いたまま根を伸ばすものもあります。
野山の木や草の実はいろんな色、形、仕組みを備えています。野山を散歩するときは花だけでなく実も観察してみてはいかがでしょう。(「はじめに」より抜粋)