標本画家、虫を描く 小さなからだの大宇宙
川島逸郎 著

販売価格 2,200円(内税)

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A5判 224p
体長が数ミリほどの昆虫を緻密な線と点で描き、第一線で活躍する専門家たちからも一目置かれる、標本画家・川島逸郎。経験と知識に裏打ちされたテクニックを駆使し、私たちの小さき隣人たちの姿を描き出す。五〇年を経てなお続く試行錯誤の日々を、自ら手がけた標本画とともに語る。

【目次】
■まえがき
■虫たちの記憶
■あらためて、カブトムシに向き合い直す
■単なる写生にあらず
■異次元のミクロワールド
■「描くため」の備え──描画以前
■前処理 正確に描き、示すために
■「線引き」の高いかべ
■シンプルな線画でこそ伝わることとは?
■ひたすら点を置き続ける
■光をとらえる
■数える毛と数えない毛
■鱗粉に隠された真の姿 チョウの体
■修正は徹底的に
■忘れられない失敗
■スケッチを通して、アリの体を学ぶ
■無理難題の依頼
■窮余の策? 『完訳 ファーブル昆虫記』図版制作の舞台裏
■前例のない絵
■蜻蛉の尻尾を描き続けた日々
■小さな蜂と、先人の仕事とに挑む
■ナナホシテントウを描く
■なめる口とかじる口 カナブンとアオドウガネ
■忌み嫌われる虫 クロゴキブリを描く
■うとまれる虫に秘められた美しさ
■勇み足はご法度
■ひとつの主題に挑む ホタル科幼虫を描くまで
■蟷螂の斧 カマキリと私と
■あとがき

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